画家

広島の鬼才・開運アーティスト「Rinben」

転落もあるし、絶頂もある。それが人生―「そんなことある?」って笑っちゃうけど本当にあったリンベンの 開運ストーリー

佐賀の伊万里市で、大金持ちの家に生まれたリンベン。部屋数は17、トイレは6、誕生日に親から馬をもらったりしていたという。しかし、父が事業を広げすぎ、失敗。借金を背負って自殺してしまう。リンベンも26歳の時、実家を追い出されたという。こうした背景もあり若い頃は悪いやつを集めてギャング団をしていたが、父の後を追うように母もなくなり真面目に働こうと広島へ。

しかし、会社を作って仕事をするも、それもうまくいかず。さらに、海でジェットスキーをしている時に大けがをしてしまう。2か月間入院。しかも退院するという時に、今度はベッドから落ちて、腱板断裂。全身麻酔で5時間半かけ手術を行うことに。手術は成功したが、その日から、右手で5キロ以上のものを持つことができなくなった。

子供4人、6人家族の一家の大黒柱として、どうやってご飯を食べさせてゆけばいいのか…自暴自棄に陥ったリンベンは、死のうと思って、ホースとガムテープを持って山に登った。いざ死のうとした時に父の顔が浮かんだ。これでは父と一緒。逃げていることになる。病院に帰り、朝起きた時に、急に「画を描こう」と思って絵を描き始めた。

ゾウの絵を描いたらなぜか花柄に。そして、気がつけば、ゾウがいまにも浮き出し動き出しそうな、そんな生命を感じる躍動感ある一枚が出来上がっていた。そんなリンベンの絵を見た、ある画の先生は「これは誰が描いたのか」と驚いたという。「これは天才だ」。これまで、絵など描いたことはなかったのに…それ以来、何かに導かれるように、頭に浮かんだ世界を絵に描き続けている。

怪しい宗教でもない…不思議な話なんて信じなくてもいい…でも、これは、本当にあった開運ストーリー。